ジークレーと尾瀬アートWeb展

ジークレープリントは、現代のデジタル印刷技術を駆使しつつ、唯一固有のアート作品として発表され、頒布されるものです(日本ジークレー協会の定義より)。

「尾瀬アートweb展」では、このジークレープリントの魅力を紹介しつつ、新たなアート作品の発表舞台を演出し、またその可能性を追究いたします。

ジークレーの形態と発祥

ジークレー(giclee)とは、フランス語で〝吹き付ける〟という意味をもった言葉から発した、いわゆるデジタルプリンティングの呼び方です。絵画などのデジタル画像を用い、そのカラーマネジメントを加えた上で、インクジェットプリンターとファイン用紙、多種の顔料インクによってプリンティングする技術で、その発祥は1980年代にまでさかのぼれます。

当協会のジークレー

NPO日本ジークレー協会のジークレーにおいては、①筆のタッチまで捉えるデジタル画像の抽出や、②専属のプリンティングオペレータによる作画の意図を踏まえた厳密なカラー調整、③新たなジークレーペーパーの採用、④最新の機器とインクによるジークレーの高度なプリンティングを行っています。その上で、作家のサイン・肉筆を加え、その作品の一枚物の価値を保全し、作品証明書を添付した上で、購入者に配布しております。

尾瀬アートWeb展での試み

今回の「尾瀬アートWeb展」でのジークレー制作では、日本発の最高級スキャニング技術の採用や、フレスコ画の特長を再現できる漆喰ペーパーを用いた最先端のジークレープリンティングなど、〝ジャパン・ジークレー〟制作の新たな方法を試み、実証を目指します。また、インターネットを通じたジークレー作品の市場構築などの可能性についても追究し、さらに売上金の一部を尾瀬の自然保護活動のために寄付してまいります。